【鍼灸師配信】お灸教室@ネット・自宅で自分で出来るセルフお灸<お灸の出来方と種類>

■ ご挨拶

こんにちは。

 

自宅で自分で出来るセルフお灸のブログを開いてくださり
ありがとうございます。
心から感謝いたします。

 

鍼灸師として鍼灸治療院を開業し

治療院へお越しの方にハリとお灸で施術をおこなっておりますが

より多くの方に自宅で自分ででも出来るセルフお灸について

お伝えしたくご説明をします。

 

 

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今回は、実際にお灸を据える前に

お灸の出来方や種類についてお伝えしようと思います。

 

ハリを自宅で自分でというのは難しい(出来ない)と思いますが

お灸はドラッグストアや薬局などで手軽に購入できますので

はり灸院へ治療へ行かずに

自宅で自分でセルフお灸をしたいとお思いの方は多いと思います。

 

自宅で自分で気軽に出来るお灸ですが

注意点がありますし

注意点を組み込むか組み込まないかで

効果が変わってきたり、ひどい場合は効果が逆転することもありますので

お伝えできたらと思います。

  

  

■ お灸は何から出来ているのか?

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お灸はモグサから出来ています。

モグサはご存知でしょうか?

よく道端でみかける葉っぱです。

先日、道の脇にヨモギがなっていたので撮影しました。

 

よもぎ餅・草餅はモグサを使った餅菓子です。

あ、あれか!とお思いになりましたでしょうか。

 

モグサは燃える時に、人の皮膚や組織に対して

適度な温熱刺激である理由から

お灸治療の材料として利用されてきました。

 

よもぎは春に芽を出します。

お灸以外では、煎じだり、粉末にして胃腸剤として

使われることもあります。

 

 

■ お灸はどのようにして出来るのか?

 5~6月ごろにヨモギを取って、葉っぱだけを3~4日間

直射日光か火力を利用して乾燥させます。

それを石臼で引いてからフルイにかけ、さらに細かな不純物を取り除くために

唐箕(とうみ)という風力を利用したグルグル回す装置にかけます。

そのようにすると良質なモグサができます。

製造過程で、良質から粗悪といったいくつかの段階の品質に分けられて

使用目的に合わせてお灸として施されます。

お灸に使われるモグサの良質と粗悪に関してはのちに説明いたします。

 

モグサをフルイや唐箕(とうみ)にかけてお灸になるのは
ヨモギの葉の裏側にある毛茸(ひじょう)と線毛だけです。

 

↓ ヨモギの葉っぱの裏側の写真です。

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線毛には揮発性の精油が含まれていて

お灸を燃やす際に独特の香りがするのはその精油の香りです。

また、精油以外の成分として、ビタミンBやビタミンCも含んでいます。

 

 

■ 出来たモグサにはどんな種類があるのか?

 お灸に使われるモグサの良質と粗悪に関しての説明をいたします。

「良質のモグサ」

→ 香りが良く、手触りが柔らかく、色が淡く、繊維が細かい

故に

※ 煙が少なく、熱感が柔らかくなります。 

「粗悪モグサ」

→ 青臭く、手触りは固め、黒褐色、繊維が粗い

故に

※ 煙が多め、熱感が強い

 

このような特徴があります。

ですので、どこに、どのモグサを、どのくらいの長さ据えるかは

とても重要になるのです。

 

良質モグサは主に直接用モグサとして使用しますが

粗悪モグサは間接用モグサとして使用します。

 

間接用の間接の意味は

直接皮膚に付かないということで

温灸を使用してお灸をかざしたり

隔物灸という皮膚とモグサの間に物を置いてお灸を据えたり

灸頭鍼というハリをある程度深く刺入してハリの頭にお灸をくっつけて

そのお灸を燃焼させる方法のことを言います。

ある程度の火力が必要になるので粗悪モグサが適しています。

 

お灸に使用する線香もお灸用があります。

タブの樹皮や葉っぱ、スギの葉っぱなどを粉末にして作られます。

お仏壇の線香よりも灰が少なくて着火しやすいです。

 

 

■ お灸はどんなやり方があるのか? 

お灸は大きく分けると「痕が有るお灸」と「痕が無いお灸」に分けられます。

「有痕灸」

痕が有るお灸を2種類ご紹介します。

痕を残すほどの火力ですので熱さを感じます。

①「透熱灸」

熱を透すお灸です。

良質のモグサを米粒くらいの大きさの二等辺三角形に作り

直接皮膚上のツボに置いて据えます。

あまり刺激がいらない時は糸状にする時もあります。

②「焦灼灸」

組織を焦がし落としてしまうお灸です。

熱の刺激で皮膚や組織を破壊してしまう方法です。

たとえば、イボやウオノメです。

 

「無痕灸」 

痕が無いお灸は3種類ご紹介します。

気持ち良い刺激で効果を得るお灸法です。

①「知熱灸」

熱を知ると書くので、8割か9割程燃やして取り除くお灸法です。

 ②「温灸」

モグサを皮膚から距離を置いて燃焼させて、輻射熱で温熱刺激を与えます。

モグサを和紙で包んで棒状にしてある「棒灸」が代表的で

そのまま患部に近づけて温熱刺激を与えたり

その棒灸を温灸器に差し込んで使用したりもします。

 ③「隔物灸」

モグサを直接皮膚の上で燃やさないで

皮膚とモグサの間に物を置くお灸法です。

ニンニク灸、味噌灸、生姜灸、塩灸、にら灸、墨灸、ビワの葉灸などがあります。

 

 

■ まとめ 

今回は

お灸が何から出来ているのか?

どのように出来るのか?

ヨモギから出来たモグサにどのような種類があるのか?

お灸はどんなやり方があるのか?

についてご説明しました。

 

治療院へ出向かずに

自宅で自分で出来るセルフお灸にご興味がある方々に

少しでもお役に立てればと思い綴って参ります。

 

 

次のブログではお灸の据え方をご説明します。