【鍼灸師配信】お灸教室@ネット・自宅で自分で出来るセルフお灸<逆子のお灸>

■ ご挨拶

こんにちは。
自宅で自分で出来るセルフお灸のブログを開いてくださり
ありがとうございます。
心から感謝いたします。


鍼灸師として鍼灸治療院を開業し
治療院へお越しの方にハリとお灸で施術をおこなっておりますが
より多くの方に自宅で自分ででも出来るセルフお灸について
お伝えしたくご説明をします。

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今回は【実践編】として具体的に
『こんなお症状にはここの経穴(ツボ)にお灸を据える』
をご紹介していきます。

【基礎編】で下記の2つをご説明しています。
こちらも合わせてお読みいただけたらと思います。

【基礎編】《お灸の出来方や種類について》
【基礎編】《お灸を据える準備と据え方》

【基礎編】にも記載いたしましたが、ハリを自宅で自分でというのは難儀だと思います。

ですが、お灸はドラッグストアや薬局などで手軽に購入できますので、はり灸院へ治療へ行かずに自宅で自分でセルフお灸をしたいとお思いの方は多いと思います。
自宅で自分で気軽に出来るお灸ですが、注意点がありますし、注意点を組み込むか組み込まないかで効果が変わってきたり、ひどい場合は効果が逆転することもありますので
お伝えしていけたら思います。
【基礎編】のお灸の据え方をお読みいただき、できるだけ正しい方法でお灸を据えていただく方が良いです。

■ 逆子のお灸

逆子はどうしてなるの?

治療院にお越しになる妊娠中のお母さんで逆子でお困りの方はよくそうお尋ねになります。

東洋医学、経絡治療では陰陽とういう概念があります。人間の身体は、ヘソから下が陰で、ヘソから上が陽です。逆子には「至陰」という経穴(ツボ)が代表的な使用穴なのですが、「至陰」は「陰に至る」という意味で「限りなく陰に近い」という意味があるのです。「膀胱経」という経絡に属します。陽経が終わりになり、腎経という陰経に繋がるので『陰と陽の境目』といわれています。

さて、どうして逆子に?についてですが「上下がわからない=上(陽)下(陰)がわからない」。赤ちゃんがお腹の中で、陰陽上下が分からなくなってしまっていると考えられています。なので、陰と陽の境目である「至陰」から、どちらが陰でどちらが陽かの信号を赤ちゃんに送るのです。

 週数も増えてくるとお腹の中のスペースも少なくなってきます。

「至陰」で上下を知らせて「三陰交」で赤ちゃんが動きやすい状態に手上げたいです。なので、この2つのツボは重要です。「三陰交」位置的に前後に腎経や肝経があるので、少しずれると全く違った作用になってしまうので注意が必要です。

■ 経穴(ツボ)『至陰』について

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『至陰』は、足の太陽膀胱経という経絡上にあります。
『膀胱経』は、全身を巡った水液を貯めて、腎の力で体外に排泄する働きがあります。

その膀胱経上の一番最後の経穴(ツボ)であり足の小指の外側にあります。小指の爪の外側上方0.1寸です。「韮葉の如し」といいますので「爪からほんのニラの葉っぱの先ほど出たところ」なのです。

逆子に対しては「至陰穴」が有効です。ですが、お腹の張りや赤ちゃんの動きやすさを考えて、お近くの鍼灸院に一度相談されるとよいでしょう。

■ 余談

治療院では逆子でお越しになる方を多く診させていただいております。治療結果も良い方だと思います。「冷たいものを飲んでいるからじゃないか」ですとか「アイスが食べたくて」となんとなくご自身を責めているお母さんが多いですね。食べたり飲んだりして、お灸で温めてハリで気の流れを良くしましょうよ!そんなに責めなくて大丈夫です。

■ まとめ

自宅で自分で出来るセルフお灸として『逆子のお灸』をご紹介しました。ですが、逆はお腹の張りや冷え、お母さんの気持ち、などが大きくかかわってきますので、一度、鍼灸院で診てもらう方がよいと思います。

当院では治療と治療の合間は、ご自身でお灸をするようにお願いしています。経穴(ツボ)の位置やその方その方でお灸が必要な経穴(ツボ)をお伝えして、次の治療日までの出来れば毎日お灸を据えるようにお願いしています。

逆子でなくなった後も近くにお住いの方は臨月まで継続治療をされる方が多いです。

少しでもハッピー妊娠ライフを♬

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。