【鍼灸師配信】お灸教室@ネット・自宅で自分で出来るセルフお灸<吐き気・嘔吐>

■ ご挨拶

こんにちは。
自宅で自分で出来るセルフお灸のブログを開いてくださり
ありがとうございます。
心から感謝いたします。

鍼灸師として鍼灸治療院を開業し
治療院へお越しの方にハリとお灸で施術をおこなっておりますが
より多くの方に自宅で自分ででも出来るセルフお灸について
お伝えしたくご説明をします。

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今回は【実践編】として具体的に
『こんなお症状にはここの経穴(ツボ)にお灸を据える』
をご紹介していきます。

【基礎編】で下記の2つをご説明しています。
こちらも合わせてお読みいただけたらと思います。
【基礎編】《お灸の出来方や種類について》
【基礎編】《お灸を据える準備と据え方》
【基礎編】にも記載いたしましたが、ハリを自宅で自分でというのは難儀だと思います。
ですが、お灸はドラッグストアや薬局などで手軽に購入できますので、はり灸院へ治療へ行かずに自宅で自分でセルフお灸をしたいとお思いの方は多いと思います。
自宅で自分で気軽に出来るお灸ですが、注意点がありますし、注意点を組み込むか組み込まないかで効果が変わってきたり、ひどい場合は効果が逆転することもありますので
お伝えしていけたら思います。
【基礎編】のお灸の据え方をお読みいただき、できるだけ正しい方法でお灸を据えていただく方が良いです。


■ 吐き気・嘔吐のお灸

吐き気・嘔吐の原因として、日常生活からくるものの代表として、飲みすぎ食べ過ぎや食中毒、ストレス、乗り物酔い、悪阻(つわり)などがあります。嘔吐を伴いすぐに病院へ行くべき疾患として、胃腸炎急性胃炎胃潰瘍虫垂炎、膵炎、クモ膜下出血などがあります。

病院の処置が終わっても吐き気・嘔吐が続いたり、日常生活からくる飲みすぎ食べ過ぎやストレス、乗り物酔い、悪阻(つわり)にはお灸がとてもよいと思われます。

 

■ 経穴(ツボ)『裏内庭』について

 

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『裏内庭』は、正経にあらず奇穴・阿是穴(あぜけつ)と呼ばれています。足の陽明胃経に『内庭』という経穴(ツボ)がありますが、その裏側にあるので『裏内庭』です。

足の陽明胃経の話を少しします。胃は脾と同じように飲食物を受け入れて腐熟してから小腸に下ろす役目をしています。水穀の精気(食べ物の栄養)は必ず胃を経て生成されるので胃は一番最初の重要な機能です。

取り方は、「足の第2指裏側の最も高いところに墨を付け、折りまげて足底につくところにあたる」なのですが、墨が無い場合はなにか色が付くものを使用したり、それすらない場合は「足の人差し指を足の裏側に折り曲げて足の裏につくところ」で良いと思います。熱く感じるまで何個もお灸を据えると良いです。

■ まとめ

自宅で自分で出来るセルフお灸として『吐き気・嘔吐のお灸』をご紹介しました。悪阻(つわり)でも食中毒でも病症としては「吐き気・嘔吐」です。具合の悪い時にお灸を据えるのは大変な作業なので、一人でお灸を据えられる場所ではありますが、もし据えてくれる人がいるようならばお願いしましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。